ブランク補正

 

液体クロマトグラフのグラジェント分析や、ガスクロマトグラフの昇温分析など、ベースラインの変動に再現性のある分析の場合は、最初にベースライン変動のデータをブランクデータとして保存しておき、クロマトグラムの生データから、ブランクデータを差し引くことで真のクロマトグラムを求めることができます。

 

グラフ-1:ベースラインデータ(ブランクデータ)

 

グラフ-2:ベースライン変動を含んだクロマトデータ(生データ)

 

グラフ-3:ベースライン変動を差し引いた真のクロマトデータ(ブランク補正データ)

 

○ブランクデータの分析時間は、サンプルデータの分析時間と等しいか、それより長くしてください。ブランクデータの分析時間がサンプルデータの分析時間より短い場合は、ブランクデータの分析時間内のサンプルデータで波形解析が行われます。

○ブランクデータと、サンプルデータのデータ間隔が等しくない場合でも、データ欠損部は直線補間処理を行い、引き算を行います。

○繰り返し測定されたブランクデータは、平均値が引き算されます。